固定金利・変動金利どっち??

皆さんこんにちは不動産専門1級FPの佐伯です。

岡山県倉敷市で皆さんの家づくりや不動産選びを
サポートしているプロとしてお話しします。

先日こんなニュースが流れてきました
「9月の住宅ローン金利 大手銀行で固定金利を引き上げる動きが広がる」

これを見てドキッとした方も多いんじゃないでしょうか。

マイホームは人生最大の買い物 特に岡山や倉敷で自分たちの城を建てたいと考えている
皆さんにとって 住宅ローン金利は死活問題ですよね。

「変動金利はずっと低いままだしやっぱり変動かな」

「でも固定金利が上がるってことはこれから金利が上がる時代じゃないの?」

こんな風に悩んでしまうのも無理はありません。

住宅展示場や不動産会社の営業マンに相談すると
「今は空前の低金利ですよ 。
変動金利で借りておいて金利が上がったら固定に見直せばいいんです。」
なんて言われることも多いかもしれません

でも本当にそれでいいのでしょうか?

今日はプロの視点から そして皆さんの人生設計に寄り添う立場から
この固定金利と変動金利の問題に切り込んでみたいと思います。

やってはいけない一番の間違い

まず結論から言わせてください 。住宅ローン選びで一番やってはいけない間違い。

それは

「固定金利だと月々の返済額が高いから払えない だから変動金利にする」

という考え方です

これ もし心当たりがあるなら今すぐ考えを改めてください 。
なぜならこれはリスクを取るための選択ではなく
単に問題の先送りをしているだけだからです。

考えてみてください 。
今の固定金利で計算した返済額が「払えない」と感じるのに、 将来金利が上昇して
今の固定金利以上に返済額が増えたらどうなりますか?


間違いなく家計は破綻しますよね

変動金利がなぜ低いかというと
それは「将来金利が上がるかもしれない」というリスクを
銀行ではなくあなた自身が背負う契約だからです

リスクを背負うというのは
もしもの時にそれに耐えられる体力がある人が取る選択肢なんです。
体力がないのにリスクを取るのはただの無謀な挑戦になってしまいます。

じゃあどうやって決めればいいの?

では固定金利と変動金利どちらがいいのか 私の答えは明確です。

「あなたの自己資金と職業で決まります」

これに尽きます 。もう少し詳しくお話ししますね。

まず自己資金について 岡山や倉敷で3,500万円の住宅を建てるとします。
もしあなたが自己資金を1,000万円用意できるなら 借入額は2,500万円です。

一方で自己資金が100万円しかなく、 諸費用もローンに組み込むフルローンで3,500万円を借りるケースを考えます。

同じ変動金利で将来金利が1%上がったとしましょう
借入額が少ない前者と多い後者 どちらが金利上昇のダメージが大きいかは

一目瞭然ですよね。

自己資金が豊富にあって借入額を抑えられる人は 金利が上がっても月々の返済額の増加は限定的です。
いざとなれば繰り上げ返済で元金を減らすという手も使えます。
こういう方は変動金利というリスクを取る資格があると言えます。

次にもう一つの重要な要素 職業です

例えばご夫婦ともに公務員や地元の優良企業にお勤めの場合、 今後の収入がある程度予測できますよね 。
昇給の見通しも立てやすいでしょう 。こういう方は収入が増えることを見越して
変動金利で当初の返済額を抑えるという戦略もアリだと思います。

一方でご主人が自営業や歩合制の営業職だったり、 奥様がパートタイムで将来働き方が変わる可能性があったりする場合
収入の変動リスクを常に抱えています。

こういう方が住宅ローンまで変動にしてしまったらどうでしょう。
会社の業績が悪くなって給料が減ったタイミングで 住宅ローンの金利が上がる
なんていうダブルパンチが来る可能性だってあります。

だからこそ収入が不安定な要素を持つ方ほど
住宅ローンの返済額は「固定」してしまった方がいいんです 。
家の支払いを固定費として確定させることで 他の変動する要素に対応しやすくなります。
精神的な安心感がまったく違いますよ

まとめ

今日の話をまとめますね。

住宅ローンで固定金利か変動金利か悩んだら
まず今の金利の低さや毎月の支払額だけで判断しないでください。

変動金利を選んでもいい人

  • 物件価格の2割以上の自己資金を用意できる
  • 収入が非常に安定しており将来的な昇給も見込める
  • 金利が1.5%〜2%上がっても生活に全く支障がない

固定金利を選ぶべき人

  • 自己資金が少ない フルローンを検討している
  • 収入に変動リスクがある 自営業や歩合制など
  • 将来の金利の心配を一切せずに安心して暮らしたい

これが私からのアドバイスです。

「払えないから変動」ではなく 「リスクをコントロールできるから変動」という選択ができるかどうか
間違えないで下さいね。住宅購入はゴールではなくスタートですよ。

岡山・倉敷で手に入れた夢のマイホームで 安心して長く暮らしていくための計画を
一緒に考えていきましょう。

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