そもそも不動産投資って儲かるの?

―“月100万円の家賃収入”よりも大切なこと―

「不動産投資って儲かるんですか?」
この質問、本当によく聞かれます。

SNSや広告では、
「家賃で月100万円!」
「不労所得で自由な暮らし!」
そんな言葉が並んでいますよね。

確かに、そう聞くと夢があります。
でも、少し冷静に考えてみてください。
“儲かる”とか“稼ぐ”って、いったいどういうことを指すのでしょうか?


「稼ぐ」の基準は人それぞれ。でも目的を間違えると意味がない

人によって、「稼いだ」と感じる金額は違います。

「毎月10万円でもプラスなら十分」という人もいれば、
「100万円以上なければ投資じゃない」という人もいます。

どちらが正しいという話ではありません。
ただ、もし「ちょっとした副収入が欲しい」くらいの気持ちなら、
不動産投資はあまり効率的な選択ではありません。

なぜなら、不動産投資は「短期で稼ぐ方法」ではなく、
時間をかけてお金を育てていく仕組みだからです。


「月100万円稼いでいる」は本当に“儲かっている”のか?

「諸費用を引いても月100万円の利益が出ています!」という話をよく聞きます。
たしかに、その月だけ見れば“100万円稼いでいる”のかもしれません。

でも、私はこう思うんです。

「その100万円、本当に“利益”と言えるのでしょうか?」

翌月には大規模修繕が必要になったり、
家賃の滞納があったり、空室が続いたりするかもしれません。

つまり、“今月100万円稼いだ”は一時的な結果であって、継続的な利益ではないのです。


不動産投資は「最後にいくら残るか」で決まる

不動産投資の本当の成果は、毎月の家賃収入ではなく、
売却して初めて確定するものです。

たとえば、5,000万円で買った物件が10年後に6,000万円で売れる
そんな理想的なケースは、実はほとんどありません。

多くの場合、築年数が経てば建物の価値は下がります。
だから、「家賃収入がある=儲かっている」わけではないんです。

月100万円の家賃収入は、株でいえば「配当収入」のようなもの。
2,000円で買った株が1,000円に下がれば、
配当で得た利益なんて一瞬で消えてしまいますよね。

不動産も同じで、最終的に売却したときにいくら残るかが、本当の“利益”なんです。

本当に考えるべきは、「あなたのお金をどう育てるか」

投資で大切なのは、「今あるお金をどう動かすか」という視点です。

たとえばあなたが300万円を投資に回せるとします。
その300万円を10年で500万円にしたいなら、
リスクの少ないインデックス投資(株の積立など)でも十分実現できるでしょう。

でも、「300万円を10年で1,000万円以上にしたい」と思うなら、
中リスクの不動産投資という選択もあります。

なぜなら、不動産投資は“レバレッジ”を効かせられるからです。
つまり、自分のお金に加えて“借りたお金”を使って運用できるということ。
これが株式投資との大きな違いです。

もちろん、借入を使う分だけリスクも増えます。
空室や修繕、金利上昇など、予想外の出費が発生することもあります。
でも、リスクがある分、見返り(リターン)も大きい。

たとえば私自身50万円程度の自己資金で不動産投資を始め、8年ほどの時間をかけて
1,000万円規模の利益を生み出すことができました。
決して特別な話ではなく、時間を味方につけた運用の結果なのです。

だからこそ、「どれくらいお金を増やしたいのか」「どんなリスクを許容できるのか」を
明確にすることが大切です。

まとめ:投資は「未来のお金の形」を考えること

不動産投資は、短期間でお金を増やす魔法のような仕組みではありません。
時間をかけて資産を育てる方法です。

大事なのは、「月にいくら稼げるか」ではなく、
“あなたのお金が5年後10年後にどうなっていてほしいか”という視点です。

・安全に少しずつ増やしたいなら、株の積立投資。
・時間をかけて大きく増やしたいなら、不動産投資。

手段は目的によって変わります。

不動産投資の魅力は、少ない資金からでも始められる可能性があること。
そして、長い時間をかけて“お金を育てる感覚”を実感できることです。

大切なのは、“いくら稼ぐか”ではなく、
自分のお金をどう育てたいか”を考えること。
それが、不動産投資を成功に導く最初の一歩です。

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